のんびりごった煮っ記

のんびり雑多にやってま~す

ダイオウヒラタ幼虫の近況報告-2-「急展開」

←前回

sieg-bluedragon.hatenadiary.jp

年明け早々…でもありませんが、1月20日前後から訪れた歓迎できない特大寒波で身も心も凍てつきました、私です。
丁度寒気が強い時にエブリスディ服薬3か月の定期通院で長距離移動し体調崩しました。いやこの寒さ、体調崩すって!!!

そしてダイオウヒラタ幼虫の近況報告その2です。

大寒波の中でもできる限りの保温は行い、触らずそのまま。時折そっと見える範囲で観察しています。
菌糸瓶も全体的に劣化してきているかなー、というくらいには白い菌糸部分が少なくなり以前大暴れしていた3番の菌糸瓶は土の色が茶色ではなく真っ黒。真っ黒。
本当なら明らかに菌糸瓶交換すべきとき...ではあるけど、蛹状態ではあるため下手にいじるわけにはいけない。無事羽化していたとしても、羽化直後の体は柔らかく決して触ってはいけない状況...な可能性も。

というわけでひたすら放置。
12月中旬に蛹姿を確認できた、一番成長が進んでいる3番くんを基準にしても、後食(羽化後初めての食事)が始まるまでの期間を考えると、先走って早くイジるよりももう少し様子を見たほうがいいな。
そう思っていました。

そして2月入りたても入りたて。
2月2日の昼下がり。
菌糸瓶を保温しているスペースの裏に諸用で必要なものがあったので申し訳ないけど一個ずつ確認しながらズラして欲しいものを探すつもりが。
4番くん(3番くんと同じくらいの成長度)の菌糸瓶から土が大量にこぼれ落ちていた。何故。理由は下向き育成のG-podスタウトを使用しており、底蓋の空気用フィルターが劣化してズタズタになっていたこと。幼虫がそこに落ちてきて蓋を噛んでしまうことはあると聞いたことはある、けどなんで?
なんで???と思いながら蓋を開けると...

なんで!?!????
綺麗な、ツヤツヤな、テカテカとした、黒い成虫メスとご対面。
多分、玉手箱を開けた浦島太郎もこんな気持ちだったと思います。びっくり仰天すぎるもん。でも、思い返したら、菌糸を食いちぎっているようなバリバリ、ブチブチというような音は数週間前から聞こえてはいた...(どの菌糸瓶かまでは分からなかったので幼虫かな?と思っていた)
4番ちゃんは菌糸瓶の劣化はあれど露骨に暴れたりすることもなく、側面から蛹を確認することもできずに完全にノーマークでした。いやまぁ、3番くんと同じくらいの成長具合だとすると蛹だろうとは思ってはいたけど、完全形態真っ黒な成虫になっているなんて思わないじゃん!
しかも、蛹室を壊して底蓋付近に移動していたということ、真っ黒なボディ、2つを踏まえると最低でも羽化後1ヶ月は経ち後食が始まっているということ。
大慌てで、でも慎重に、ケースにマットとハスクチップ、ゼリーと共にイン。
観察する限り、動きも普通で羽化不全は全くない状態でした。よほど眠いのかゼリーに見向きもせずに潜っていったけど、潜れるということは元気!よかった!

ちなみに、菌糸瓶の蓋はこんな感じに。

f:id:sieg-bluedragon:20230203001001j:image

見事に破り裂かれていました。外に出ようと、大顎を使い必死に切り裂こうとしていたのだと思います。

さて、問題はここから。
4番くんと同じぐらいに成長していた3番くんもこれは羽化していておかしくないし、下手すると後食が始まっている可能性まであるということ。
且つ2番くんと1番くんも羽化している可能性がある。
割り出し直後の記事
成長段階早い順だと3番≒4番>2番>1番>>>>5番(割り出し時に卵だった個体)

下向き育成の菌糸瓶、G-podスタウトは羽化してた場合は自力で上に出てくるのだろうか。もしかしたら気づかないだけで外に出れない...上の方の見える位置まで行けないのではないか?!
と思い、その後3番くんと2番くんと1番くんを順に掘り起こすことに。

← 割り出し時(8/6)時点 【3番目】 無事羽化!(2/2)確認時点 →
← 割り出し時(8/6)時点 【2番目】 無事羽化!(2/2)確認時点 →

わぁ!!!3番ちゃんと2番ちゃん、真っ黒だぁ!!!メスだぁ!!!
いやほんと、掘り起こしてよかった。このまま数ヶ月単位で放置してたら餓死する可能性まであった。よかった。あと第一声、「メス多いな?!」
産卵時の温度で性別が決まる爬虫類ではないはずなのに、ここまで偏るのか。
オスはどこだぁ!そう思う気持ちもありますが、まず3匹も無事に羽化して今も生きていることに感謝、感激です。
ただ3番ちゃんは少し弱っているのか、もしくは羽化不全か、動きが鈍く手足を縮こませていました。でも顎を閉じる力は強いし、手足に触ると爪がしっかり引っかかる感覚、またケースにセッティングして少し様子を見ているとマットに潜っていったので大丈夫そうです。一安心。
一方2番ちゃんは元気一杯で動き回って、セッティングしたゼリーに頭を突っ込んで食べていました。

f:id:sieg-bluedragon:20230203001925j:image

蛹になったことを知ることなく、成虫として羽化してご対面してこの食いっぷり。いやー、あの幼虫がこの成虫になり今も生きているという、感動、衝撃、驚き、さまざまな感情が入り乱れます。完全変態のクワガタ、すごいな...。

そして1番くん。
前回の菌糸瓶交換(10/29)時点でかなり大きい幼虫だったためワクワクしながら掘り起こしたところ、大穴を発見、そして...

f:id:sieg-bluedragon:20230203001115j:image

まだ幼虫でした!(慌てて土を戻したので写真なし)
まだまだ土を食べているようで、かなり大きいお腹だけ見えました。元気にうんちもしていました。
一瞬蛹室を壊してしまったかと思いましたが、蛹室特有の、糞や分泌物で押し固めたような黒っぽい色の土ではなかったので多分大丈夫。そもそもまだ土を食べているようだったので前蛹でもないし、元気に動き回っていたので多分大丈夫。
ですが菌糸瓶は破壊してしまったので急遽菌糸瓶(L)を購入。常温解凍でき次第、移し替えようと思います。
とりあえず、掘り起こしてしまった土は菌糸瓶に戻したものの、下向きにはできないため応急的にラップをかけて空気穴を開けて写真のような形にしました。

f:id:sieg-bluedragon:20230203001131j:image

解凍次第すぐ移し替えるから2〜3日だけ堪えてくれ!多分この短期間なら酸欠にはならないはず...!

といった感じで、大忙しな1日でした。そして諸用で必要だったものは翌日にまわしました。なんかもうそれどころじゃなくて、諸用も急ぎではないし、明日でいっか!って感じになりました。
まさか3匹無事に羽化してくれているとは、生命の神秘を感じる私なのでした。

 

○ 補足
話題で出なかった5番の話。
前回の菌糸瓶交換(10/4)時点ではやや小さめの2令幼虫だったため、手持ちの菌糸瓶の事情もありSサイズに投入していました。
そっと見てみると、菌糸瓶上部の側面に蛹室を発見。しっかりと蛹になっていて、時折蛹室の壁にお尻を引っ掛けて器用に寝返りを打っていました。

f:id:sieg-bluedragon:20230203001854j:image

カメラ越しだと見えにくいですが、一応こんな感じ、ということで!
成長的には1番が孵化していた時点(8/6)で卵で、8/28に孵化したてチビちゃんだったわけで、比較すると2〜3週間は遅いはずなのに既に蛹...
もしかして菌糸瓶のサイズも影響があったのかな。適正サイズに入れることができれば蛹化が遅くなって大きいサイズで羽化するのか。
はたまたオスメスの成長差か...もしそうであれば1番くんはオスになる???
後2匹も無事羽化して、元気な姿を見ることができればいいな。